自由とデモクラシー
衣食住が安定して規則正しい生活が保障されてる、皆豊かにずっと平和に平等に幸せになる暮らすことは可能ですし搾取や戦乱のない人間の世界で桃源郷が実現できる。
財産と生命が安固にして夜は戸を閉じなくとも高枕で眠り、他人と説を異にしていても大手を振って往来を闊歩かっぽする如きことこそ真の自由というものである。即ち社会に秩序があって暴力に対する恐怖心が不必要になり、あるいは自分の説の行わるる希望を懐き、あるいは自分の疲れた体を憩うて身体の健全を維持する望を懐き、積極的行動を為しても、何人もこれを妨ぐる者なく、相互の生命、財産、思想、人格を尊敬する様になって、始めて自由が実現されるのである。自由の実現には一方必ず社会の秩序、法律の完備が伴うている。故に法律なくして自由は思も寄らない、社会の尊敬なしに個人の自由は実現出来ない。
デモクラシーの要素(新渡戸稲造)
人間というものは不思議なもので、物質的満足感に浸っているときには、何かわずらわしいことが起こっても、一度手にした豊かさを放棄してまで他に道を求めようと思わないものです。したがって正しい道を示す異端児が現れても、ただ疑い深い目で見るだけで一向に耳をかそうとしません。ところが身に危険が迫ってくると、これまでの態度を一変させ、あわてふためきながら助けを求めてくるのですが、その時にはすでに病が進行し手遅れになっているか、回復手術が可能だとしても多くの苦しみを味わうはめになるのです。そうなる前に、どこに病根があるかつきとめ、その根を勇気をもって切り取ることです。
上士聞道、勤而行之。 中士聞道、若存若亡。 下士聞道、大笑之。 不笑、不足以為道。
上士は「道」を聞けば、努めてこれを行なう。中士は「道」を聞けば、半信半疑となる。下士が「道」を聞けば、話は大きいが中身がないと笑う。だが、彼等に笑われなければ、本当の「道」ではないのだ。
国の役割は外交、安全と基本の生活インフラの提供と整備です。
「自発的な組織を育てよ。政府の大きさ、そして更に重要なのはその守備範囲を制限せよ。国家が、人々を破滅的・寄生的な生き方から遠ざけ、生産的な生き方へ導くための基本的な法の支配を提供すれば、社会は自分の力でやって行く。人々を繁栄させようと思えば、人々に自らの生活を送らせよ。」